お金

VIXと先物で冷静に判断!暴落サインに惑わされない「投資の守り方」

相場の荒波に「振り回されない」ための羅針盤

夜、家事がひと段落してスマホを開いたら、株価の数字が真っ赤でドキッとする……。

「今日こんなに下がってたの?」
「このまま暴落するんじゃ?」
「〇〇ショック、恐慌の再来!?」

投資を生活の一部として続けている中堅以上の方なら、一度は感じたことがあると思います。

これまで「先物取引って何?」という先物解説記事で、NASDAQ100先物を例に、仕組みやリスクなどを解説してきました。

今回はその続きとして、先物は売買するものというより、相場の空気を先に知るための指標として使える、というお話をしていきたいと思います。

・赤い画面を見て不安になったとき
・「今は買い時?それとも様子見?」と迷ったとき

に、気持ちを落ち着かせるための見方を整理します。

目指すのは、相場を当てることではありません。
感情に振り回されて、あとから後悔する行動をしないこと。
それが、生活達人流の「投資の守り方」です。

VIX(恐怖指数)の正体は「ポートフォリオの保険料」

VIXはよく「恐怖指数」と呼ばれますが、実は少し誤解されやすい指標です。

VIXとは、

今後30日間、相場がどれくらい荒れそうかをオプション価格から読み取った数値。
感情を直接測っているわけではありません。

イメージしやすく言うと、VIXは資産にかける保険の値段のようなものです。

台風が来そうだと感じたとき、
「念のため保険を厚くしておこう」と考える人が増えますよね。
その結果、保険料は上がります。

相場も同じで、

・将来が不安
・何が起こるかわからない

そんな空気が強まると、資産を守るためのオプションが買われ、VIXが上がります。

つまり、
VIXが高い=今すごく怖い
ではなく
VIXが高い=先行きへの備えにお金がかかっている

という状態なんですね。

VIXの数値は「気温」くらいの感覚で見る

生活達人としては、VIXの数字を毎日追いかける必要はありません。

ざっくり、今の空気感を知るための気温計くらいで十分です。

VIXが15以下
市場は穏やか。平和すぎて油断しやすい時期。

VIXが20〜30
不安が出始め、ニュースに振り回されやすい状態。

VIXが40以上
市場がパニック状態。感情が最高潮になりやすい場面。

ちなみに、

2008年のリーマンショック・金融危機
2020年のコロナショック

では、VIXは80前後まで跳ね上がりました。

「VIX40=終わり」ではない、という感覚を持っておくだけでも、赤い画面を見たときの冷静さが変わってきます。

先物・CFDは「市場の斥候」

先物やCFDは、株式市場が閉まっている夜間でも動きます。

そのため、

・海外ニュース
・政治や政策の発言

にいち早く反応します。

先物やCFDは、
相場の「先行チェック役」や「風向き確認」として便利な存在です。

ただし、
先に動いた=正しい方向
とは限りません。

ここで大事なのが、VIXとの組み合わせです。

株価は下がっているのにVIXが上がらない理由

最近よく見かけるのが、

株価は下がっているのにVIXがあまり動かない

という場面。

これは「安心」という意味ではありませんが、必ずしも市場全体がパニックになっているわけでもありません。

最近の投資家は、

・高い保険を買って耐える
よりも
・いったんポジションを減らして様子見する

という行動を取りやすくなっています。

特に、関税や、政治発言、政策の変更など、「あとで方針が変わる可能性がある話題」では、
市場も冷静に距離を取る傾向があります。
トランプ大統領による関税延期や、発言撤回などTACOと「Trump Always Chickens Out(トランプはいつもビビってやめる)」の頭文字」で揶揄されていますね。

先物が荒れていても、VIXが落ち着いているなら、「本当に今、慌てる場面なのか?」
一度立ち止まって考えてもいいサインです

「暴落サイン」が出ても、賢い投資家が動かない理由

赤い画面を見ると、
「とりあえず売ったほうがいいかも…」
と思ってしまいますよね。

でも、過去のデータを見ると、この行動が一番もったいないことが多いのです。

大きく上がる日は、たいてい大きく荒れた直後にやってきます。

コロナショックでも、最悪の空気のすぐ後に大きな反発がありました。

慌てて市場を離れると、その回復を丸ごと逃してしまいがちです。

さらに、

・利益確定の税金
・売買コスト
・積立が止まることで複利が弱まる

こうした影響は、じわじわと家計に効いてきます。

生活達人流:判断ミスを防ぐ「3段階の考え方」

  • ステップ1:VIXで全体の空気を知る
    嵐の日に無理して外出しないように、
    相場が荒れているときは基本は様子見。
  • ステップ2:先物とVIXをセットで見る
    先物が下がり、VIXも上がっているなら本気の不安。
    先物だけが荒れていて、VIXが落ち着いているなら調整の可能性。
  • ステップ3:自分の生活が守れているか確認
    一番大事なのは、
    「この下落で生活に支障が出ないか」。

ここが大丈夫なら、
相場の上下は天気の話題くらいで受け止めてOKです。

まとめ:指標は「当てるため」ではなく「ブレーキ」

VIXや先物は、未来をズバリ当てる道具ではありません。

不安で変な行動をしないための、気持ちのブレーキ

それくらいの距離感が、家計も心も守ってくれます。

相場が荒れているときほど、一歩引いて、深呼吸。

それができる人こそ、長く投資と付き合える「生活の達人」です。

あわせて読みたい

先物取引、NASDAQ100の場合のイメージ
先物取引って何?指数を例にわかりやすく説明 先物取引(Futures Trading)は、将来の特定の日時に特定の価格で資産を売買する契約を行う取引です。NASDAQ100指数先...
2026年の投資戦略ガイド|政治主導の相場で個人投資家が勝ち残る“コア・サテライト”と新NISA実践ロードマップのサムネイル画像
2026年の投資戦略ガイド|政治主導の相場で個人投資家が勝ち残る“コア・サテライト”と新NISA実践ロードマップ 2026年、これまでの投資常識が通用しなくなる理由 2026年の投資環境は、ここ数年とは明らかに性質が異なります。世界的なインフ...
配当利回りとは?初心者向けガイド安定した収益源の作り方配当利回りとは何か、その計算方法、そして活用方法を初心者向けにわかりやすく解説します。投資戦略の一環として配当利回りを理解し、安定した収益源を作るための指南を提供します。これからの投資ライフを充実させるための一助としてぜひご覧ください。...