はじめに
いま大ヒット公開中の映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」。
言わずとしれた任天堂の大人気看板ゲームシリーズを基にした作品で、アメリカでの大ヒットを受けての日本公開で、やはりこちらでもすごい好評になっていますね。
ただゲーム好きには絶賛されていますが、映画批評家などの意見としては平凡な評価を受けているようです。
そんな賛否両論の評価の声が上がっているマリオなので、今回の記事では、映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」に対する賛否両論の意見をピックアップし、紹介していきます。
ファミ通レビューなら40点満点殿堂入りマリオ
私自身の意見としては、ゲーム好きでマリオで育った身としてはすごく楽しめる映画でした。タイトルにある通りこれはゲーム専門誌ファミ通のレビューだったら40点満点の殿堂入り作品と評価されたでしょう。
ただ映画として批評するなら100点満点中の40点かもしれないなと感じました。
映画鑑賞を通して懐かしいゲームの世界観を楽しみたいというファミコン世代のゲーム好きはもちろん、それ以外のマリオにあまり思い入れの無い方でも映画を楽しめるかどうか、良い点、悪い点、様々な意見をまとめていきますのでぜひご参考頂けたらと思います♪
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーの良い点
映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」には、多くのファンに喜ばれる良い点がいくつかあります。まず、ゲームの世界観が映画にうまく再現されている点です。
懐かしいステージを模したような場面、背景や音楽、敵キャラクターが登場し、まるでゲームをプレイしているかのような感覚を味わえます。
また、声優も日本版マリオ役の宮野真守さん、字幕版のクリス・プラットさんをはじめとした豪華キャストが勢揃いしており、演技力の高さも見どころの一つです。
日本語版では下手に人気俳優をキャスティングせずに、超実力派を揃えている点は、見ていて全く違和感なく楽しめました。
特に、マリオとルイージの兄弟やピーチ姫、キノピオ、クッパなど主要キャラを演じる声優さんたちの息がぴったり合った掛け合いは、観ていて自然で素晴らしかったですね。
さらに、映画ではゲームを元にしたオリジナル要素も含められたストーリーが展開されるため、ゲームファンも新鮮な感覚で楽しむことができます。
何だったらマリオのお父さんお母さんなどゲームには登場しないようなキャラが登場したり、マリオがマリオとして活躍するようになる過程のようなシーンが冒頭描かれるので、オリジナル以上に原点を感じるかもしれません。
何より制作にマリオの生みの親である任天堂代表取締役フェローの宮本茂氏さんがガッツリ関わっているので、これがマリオだという説得力が違いますよね。
宮本 スタートのときからいっしょに作ろうということ決めて、僕とクリスさんがすべて決める権利を持っているという感じですね。〜〜〜中略〜〜
任天堂とイルミネーションの両方からスタッフが参加したのですが、〜〜中略〜〜うちからはキャラクターを作ってきたチームの人たちと、『ゼルダの伝説』などでデモシーンを専門に作っている人たちの中から映画好きを集めた少数の映画プロジェクトチームを作って、毎週会議を行いながら制作していきました。
ファミ通.com
映画『スーパーマリオ』宮本茂氏インタビュー。約6年かかった制作の裏側、マリオとルイージの設定、次回作など、制作中に刺激を受けたことやこだわりのポイントなども聞いたhttps://www.famitsu.com/news/202304/26300849.html
もともとマリオといえばアクションゲームなので、アクションシーンは特に見どころかもしれませんね。ジャンプアクション、カートレースのシーン、どれもゲームの世界観がしっかり再現されていて楽しかったです。
ストーリーの中で、おなじみのキャラクターたちがおなじみのアクションで動き回ったり、悩んだり、困難を乗り越えていく姿は新鮮さと感動を味わえて最高でした。
ゲーム好きレビューとしてはやはり40点満点といったところでしょう。
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーの悪い点
映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」には、もちろん改善点も存在します。以下に、いくつかのポイントを挙げてみました。
まず、映画として見たときに非常に平凡な脚本、シンプルな王道の勧善懲悪ストーリーと言えます。
裏切られるような話の展開は一切なく、映画としての面白みは少ないのかもしれません。
良くも悪くもマリオらしさ全開の「ただのマリオ」と言えるでしょう。
ただのマリオという点では、もしかしたらゲームファンの中にもあまり満足出来ない人はいたかもしれません。
今回マリオの魅力は存分に描けていると思いますが、マリオシリーズにはヨッシーやワリオなど魅力的なキャラクターがたくさん存在するので、もっと他の好きなキャラが見たかったという人もいるんじゃないかと思います。
また、キャラクターデザインに対する賛否もあります。
これはピクサーやディズニーなどの昨今のCGアニメ作品全般に言えることかもしれませんが、デフォルメされた人間の描き方に違和感を感じて、映画の世界観に入り込めないという声もあるようです。
私個人としては人間世界とファンタジーの間こそアニメーション作品というものは魅力的だと思うのですが、そこにすっと入り込めないとどうしても楽しめなくなってしまうでしょうね。
最後に、アクションシーンの見せ方についても、ゲームを全く知らないような人には全く楽しめなかったという声がありました。
ゲーム的な演出が特に細かな説明無しで描かれるので、なぜそのような展開になったのか飲み込めずに、何を見ているか分からないといった状況が苦しいという、なかなか厳しい意見も聞こえました。
やっぱりマリオを楽しむならゲームから入るのが一番ということでしょうか。
視聴者の声:賛成派の意見
「これぞマリオ!!」ってカンジでメッチャ面白かった!!
〜〜中略〜〜
ゲームでおなじみのキャラクター達はたしかに映画独自の設定や性格になってるんだけど…
それでもゲームでのイメージを全くそこなわない容姿や動きがホントに違和感なくて見事にオレたちの知ってるマリオやルイージなのよ!!〜〜中略〜〜
ITmedia NEWS
王道のストーリーだからマリオを知らない老若男女ダレでも楽しめるし…
ムズカシイこと考えずにマリオたちの活躍を楽しんでほしいですナ!!
映画「スーパーマリオ」見てきたマンガ家の感想は? 「細かい批判は野暮ってもんよ!」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2305/03/news072.html
視聴者の声:反対派の意見
まとめ
映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」には、さまざまな意見があることがわかりました。良い点もあれば、改善点も存在するため、賛否両論の意見が出てくるのは当然のことですね。
大切なのは、映画の良い点と悪い点を理解し、自分自身で判断して楽しむことです。
どのような映画であっても、観る人それぞれに感じ方が異なりますので、他人の意見に振り回されず、自分自身の目で確かめてみることが大切です。
最後に、映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」をはじめとしたゲーム映画化作品には、今後も期待が寄せられます。
今後マリオの続編を予感させるシーンなんかもありましたしね。
さらなる進化と、ゲームファンの期待に応える作品が登場することを期待しましょう♪