はじめに|インデックス投資に慣れた人が次に感じる違和感
S&P500や全世界株式のインデックスファンドは、長期投資の王道としてすでに多くの人が活用しています。
一方で、インデックス投資を数年続けてきた人ほど、こんな感覚を持ち始めることも少なくありません。
- 市場全体は好調なのに、体感は意外と穏やか
- 話題の成長株が次々出てくるが、指数では薄まってしまう
- もう少し「伸びているところ」を取りに行けないか
こうした「次の一手」を考える方向けに新たな商品として2025年12月登場したのが、SMT米国株式モメンタムファンドです。
本記事では、この大注目の新規ファンドを分析し、
- どんな仕組みのファンドなのか
- インデックス投資と何が違うのか
- どんな人に向き、どんな点に注意すべきか
を、今後のNISAをどうしていくか考える初心者目線で整理していきます。
SMT米国株式モメンタムファンドとは?
SMT米国株式モメンタムファンドは、米国株の中から「今、勢いのある銘柄」を厳選して投資するアクティブ型の投資信託です。
特徴を一言で表すと、
米国株を「全部」買うのではなく
「今、相対的に強いところ」に絞って持つ
という考え方のファンドです。
このファンドは、三井住友トラスト・アセットマネジメントが提供する「SMTトレンドランキングシリーズ」の一つで、米国株式のほか、日本株式・欧州株式・中国株式版も用意されています。
インデックス投資との決定的な違い
まず押さえておきたいのは、インデックス投資との役割の違いです。
インデックス投資の特徴
- 市場全体を幅広く保有
- 時価総額が大きい企業ほど比率が高い
- 平均点を安定して狙う戦略
SMT米国株式モメンタムファンドの特徴
インデックス投資が資産形成の土台だとすれば、このファンドは上乗せ・アクセントの位置づけになります。
新NISA一年目でオルカンやS&P500といったインデックスファンドをコツコツ積み立てしたなら、次の一年ではもう一歩踏み出して市場平均以上を狙ってみるというのも手でしょう。
ファンドの仕組み|どうやって銘柄を選んでいる?
SMT米国株式モメンタムファンドの最大の特徴は、明確なルールに基づく銘柄選定プロセスです。
ステップ1|投資対象を大型株に限定
まず、米国株式市場の時価総額上位約500銘柄に投資対象を限定します。
- 経営基盤が比較的安定
- 流動性が高い
という条件を満たす銘柄群に絞ることで、過度なリスクを抑える設計です。
ステップ2|3つの時間軸で「勢い」を評価
次に、この500銘柄を3つの異なる期間の株価上昇率で評価します。
- 短期(6ヶ月)
→ 直近のテーマ・話題・材料による勢い - 中期(12ヶ月)
→ モメンタム戦略の王道とされる期間 - 長期(36ヶ月)
→ 産業構造やビジネスモデルの変化を反映
それぞれの期間で上位7銘柄ずつ、合計21銘柄が選ばれます。
ステップ3|21銘柄へ均等投資
選ばれた21銘柄には、等金額(均等)で投資されます。
これは、
- 特定の超大型株への偏りを防ぐ
- 各銘柄のパフォーマンスをフラットに享受する
ための設計です。
なお、複数の期間で同じ銘柄が選ばれた場合は、より短い期間を優先し、重複を避けるルールが設けられており、ポートフォリオの分散性が保たれています。
FANG+やS&Pトップ10、一歩テック20の間ともいえる21銘柄均等投資
この21銘柄という銘柄数は、iFreeNEXT FANG+やTracers S&P500トップ10インデックスなどの10銘柄より多く、大和アセットマネジメント 一歩先いくUSテック・トップ20インデックスの20銘柄よりもさらに多い銘柄採用です。
それでいて、FANG+のように均等投資というバランスが、これから先のの大きな成長を拾える可能性を秘めています。
これは他のファンドには見られない大きな特徴で、リスクを抑えつつ大きいリターンを狙う戦略となっています。
ステップ4|年4回の自動入れ替え
年に4回(2月・5月・8月・11月末基準)、ルールに基づき銘柄の入れ替えが行われます。
- 勢いを失った銘柄は除外
- 新たに勢いの出た銘柄を組み入れ
人の感情を挟まず、機械的にトレンドを追い続ける仕組みです。
SMT米国株式モメンタムファンドのメリット
メリット①|インデックス超えを狙う設計
運用会社が示したシミュレーションでは、米国株式指数(配当込み)を上回る累積リターンが示されています。
※あくまで過去データを用いたシミュレーションであり、将来の運用成果を保証するものではありません。
メリット②|完全自動のルール運用
- 銘柄選定
- 売買判断
- 入れ替えタイミング
すべてをファンド側が自動で実行します。
「トレンド投資をやってみたいが、自分で管理するのは大変」
という人にとっては、大きな利点です。
メリット③|NISA成長投資枠が使える
NISAの成長投資枠(年間240万円)に対応しており、非課税メリットを活かした運用が可能です。
デメリット・注意点|事前に理解しておきたいこと
注意点①|コストは高め
- 信託報酬:年率0.77%(税込)
- 販売会社によっては申込手数料最大3.3%
低コストのインデックスファンドと比べると、コスト差は明確です。
ただし、これはインデックスファンドの中でも特に大きなリターンを狙う方が注目しているであろう「FANG+」と同等の信託報酬手数料です。
アクティブファンドとしては高すぎるという事はないかもしれません。
購入手数料ゼロの販売会社で賢く運用
楽天/SBI/マネックス/松井証券/DMM/GMOなど購入手数料のかからない証券会社は多数あります。
まだ新NISA口座を開設していないという方は賢く手数料のなるべくかからない証券会社を選びましょう!
株取引を始めるなら【DMM 株】!(PR)注意点②|価格変動は大きくなりやすい
21銘柄に集中して投資するため、
- 上昇局面では強い
- 下落局面では指数以上に下落する可能性
があります。
注意点③|為替ヘッジなし
原則として為替ヘッジは行われません。
- 円安:プラス要因
- 円高:マイナス要因
為替変動もリスクとして受け入れる必要があります。
注意点④|運用実績はこれから
運用開始は2025年12月16日から。
現時点では実績はなく、判断材料はシミュレーションのみです。
シミュレーションはあくまでシミュレーション。
一旦半年〜一年程度待ってみて、どのような実績が出てくるのか様子見するというのも一つの手でしょう。
また、どの程度人気が出て資金が集まるかによっても運用効率が変わってくるので、ある程度資金が集まってから参入してみるという考えも保守的な戦略として有効だと思います。
まとめ|SMT米国株式モメンタムファンドはこんな人向け
最後に整理します。
このファンドは、
そんなNISA2年目、脱初心者タイプの投資家に向いた選択肢です。
インデックス投資を否定するものではなく、役割を分けて併用することで活きるファンド。
「次の一手」を考える段階に来た人は、選択肢の一つとして、冷静に検討する価値はあるでしょう。
